山陰東郷H21BY「福羅」生もと仕込火入原酒
 福羅酒造 鳥取県

●柑橘系の酸と苦みが引き締める
 等外米山田錦、玉栄65%、9号系(KU)酵母Alc.18.6%、日本酒度+12.0、酸度1.9、アミノ酸度1.8
 バナナ、ライム、そしてオレンジも少し混ざったような香り。アルコール度数の高い割には柔らかさを感じる。ほのかな甘みと優しく伸びのある米の旨味があり、それを柑橘類の様な酸と苦みが引き締める。飲み込んだすぐ後には渋さが目立つが、余韻では出汁様の旨味がわかるようになる。割水すると乳酸系の味わいを中心にまとまり、さらに飲み易くなる。
(お燗) 40度、アルコールの高さと渋みをまず感じるが、甘みと酸のバランスが良く味わい深い。50度、味が薄く感じられ、渋みと苦みがある。60度、乳酸的味わいが現れる。少しだけ苦みもあるが、甘みと絡み合いふくらむ。
(割水燗) 40度、乳酸系の味わいを中心にふくらみを見せる。ほのかに渋いが苦みは消える。
 1800ml 2730