睡龍H18BY速醸純米生詰(四夏越し冷おろし)限定品
  久保本家酒造 奈良県

●ひやふぉろし
 五百万石、アキツホ65%、9号酵母、Alc.15〜16%
 一般に見かけるひやおろしは「ひと夏越し」。ふた夏越しはひやひやおろしとでも呼ぼうか…。この四夏越しは、ひや×4おろし、「ひやふぉろし」と呼んでみる。

 香りは低く、黒糖の駄菓子(黒棒)似た香りとアルコールの香りを感じる。いわゆる熟成酒という味ではない。口に入れた瞬間は味ののった柔らかさがあり、出汁様の旨味と共にほのかな甘みも広がる。しかし、酸と渋みがまだまだ元気いっぱいで、それらをまるで刈り取るように切っていく。特に空気と触れあうと渋さまでも感じる。その渋さは余韻まで続く。
(お燗) 40度、渋みは弱くなり丸みが出てくる。酸は相変わらずスパッと味を切る。50度、淡い甘酸っぱさを感じる。やや、味薄い。60度、温度が下がると渋いが、この温度が一番五味のバランスが良く思える。もう少し濃さが欲しいところだが。
 1800ml 2600