生もとのどぶH18BY仕込15号火入+18
  久保本家酒造 奈良県

●待った甲斐ありました
 山田錦アキツホ65%、7号酵母、日本酒度+18
 5月に「半年後に会おう!」と誓い、私の中では封印したお酒。いよいよ(半年には足らないけど・・・)再会の日がやってきた。

【上澄み】初めに香りをみた時は「何じゃ?」という思いでしたが、よくみるとこれはプレーンヨーグルトの香りです。蕾だった旨味がわかるようになってきており、甘さや弾力も表れてきています。
【上澄み燗】甘さのある蒸しパンの香り。ややまだ若く、どっしりした安定感には欠けますが、旨味や柔らかな甘味はわかりやすい。
【にごり】のむヨーグルトのような香り。にごりでもあれだけ渋かったお酒も、やっと滑らかに。固い蕾だった味は、可憐な小さな花となっている。やさしい酸を持つ甘味が微笑んでいるといったところでしょうか・・・。(表現がわかり難い?)
【にごり燗】のむヨーグルトの香り。冷やより芯がはっきりして、冷やのにごりが女性的であったのに比べて、野太さが加わり男性的に感じられる。
 1800ml 3000円 720ml  1500


生もとのどぶH18BY仕込17号火入+19
  久保本家酒造 奈良県

●清楚で上品17号
 山田錦アキツホ65%、7号酵母、日本酒度+19
 H18BYの”どぶ”の中で、一番清楚で上品さのある17号を、この初夏から梅雨に(真夏にはまた別のどぶを考えています)。
 上澄みでは、樽熟成の白ワインやクルミのような香りもあるが、にごりの状態ではあまり上立ち香は感じない。上澄みより甘さはあるけれど、非常に軽やかで、まったく重さを感じず、尾を引かない切れの良さがある。まとまりが良く、やや大人しい。
(お燗) 複雑に酸が絡み合ってくるものの、印象はあくまで上品で「静」。余韻のわずかな苦味はフィニッシュを爽快にする。
 1800ml 3000



生もとのどぶH18BY仕込18号火入+20.5
  久保本家酒造 奈良県

●渇きを癒せ!
 山田錦アキツホ65%、7号酵母日本酒度+20.5
 湿度の低い、快晴が良く似合うお酒。
【上澄み】プレーンヨーグルトの上澄み液の香り。小粒な酸が無数にあり、それがプチプチとはじけているよな印象。青リンゴのような味がする。
【上澄み燗】黒糖様の香りがある。苦味が出てきて、ちょっと飲みにくいところもあるが、冷やより厚みが出る。
【にごり】上澄みと同じく、プレーンヨーグルトの香り。旨味と酸が支配し、甘味はわずかに感じるのみ。しかし、そのわずかさが余計に印象として残る。味の要素は綺麗に整列しており、規律正しい。辛いという印象は無い。
【にごり燗】黒糖様の香り。酸に周りを守られた、ちっちゃな甘味があるという感じ。塩と梅干があるともっと旨く感じるような気がする。
◎知らぬ間に飲み干してしまいそうな18号です。
 1800ml 3000