日置桜燗上がり純米其の弐´(その2ダッシュ)
山根酒造場 鳥取県
●滓があるからこその味わい
H5BY玉栄60%(ブレンド比25%)
H16BY山田錦・玉栄55%(ブレンド比75%)そして、H5BY玉栄の滓がらみ
9号酵母、日本酒度+4.5、酸度1.9、Alc.15.7%
オレンジと茶色の混ざったような色合い。滓があるので少しぼんやりした感じもする。古酒の香りが強く立ちのぼる。砂糖の焦げたような、ナッツのような香り。其の弐より随分やさしい口当たりで、ほんわりしている。竹鶴H12BY八反純米原酒のマイルド版みたいな感じもする。味わいはかなり複雑だが、酸や旨味の間に滓がクッションの役割を果たしているのかのようにやさしく繋ぎ合わせている。トチの実、カカオ、クルミ、黒糖、饅頭の皮など色々な味がある。
(お燗) 香りにはややスパイシーな雰囲気が加わる。柔らかさが影を潜める一方で、酸味が台頭し始める。ふわっとした印象は鋭さに代わり、切れのよさが目立つ。弾むような軽快さが現れる。
1800ml 2940円