小笹屋竹鶴H11BY番外編純米原酒「山田錦60%」7号酵母
  竹鶴酒造 広島県

★これぞ、解脱した酒といわずして何と言おう
■「2001年のデータ」■
 アルコール度数16.4%、日本酒度+4、酸度2.0、アミノ酸度1.6
あれは…2001年9月の竹鶴酒造の呑み切り会でのことでした。まだ完全に熟していないが実に素晴らしいと感じたのでした。その時の評価「評点1.7、熟度1.7;非常に好きな熟成香。まだ熟成が可能である。わけのわからない人には売ってはいけない酒」でした。
 まさか、まだ残ってるとは…。そして、思った通りになっていたのでした。甘味、苦味、酸味ともに見事なバランスをみせています。よく練れた感じで、香りもカラメル香に複雑にとけあう様々な酸を感じとれます。本当に、久々に落ち着いて飲めるお酒に出会いました。真夏でも、どんなにしんどくても体が欲するお酒です。【お燗】言うことないです。待った甲斐がありました。
 このお酒、石川杜氏が始めて使った協会7号酵母だったようです。出来たての生酒の頃、とても素晴らしい味わいだったらしいのですが、それから三ヶ月もしないうちに「くどくて飲めないお酒」に変わってしまったそうです。そして一年余りの間に味が上がったり下がったり、曲線的な熟成過程をたどり、2001年には若いけれど少しは落ち着いたお酒になったとの事。このお酒を通して杜氏も改めて熟成の深さを体験した様子でした。
 1800ml 3150円>>>終了しました。