秋鹿H18BY(2007年2月上槽)一貫造り純米大吟醸雫酒「嘉村壱號田(かむらいちごうでん)」
 秋鹿酒造 大阪府

●熟成酒なのに弾む若さもある
 山田錦(自営田栽培)50%、9号酵母、Alc.17〜18%、日本酒度+4.0、酸度1.7、アミノ酸度1.2
 ラベルのような山吹色。沢庵古漬け、昆布の佃煮、カラメルのような芳ばしさを感じる熟成香。
今まさに熟成の域に入ろうとしているという感じで、落ち着きある熟成の味わいがどっしりと構え
ている一方で、若さあるピチピチと跳ねるような酸が残っている。米由来の甘みと、熟成による
甘みの両方が芳ばしさと絡み合い心地良い。熟成醤油のような旨みも感じる。そして、スキッと
切れるのがとても魅力的。
(お燗) 40度、米の甘み、醤油を連想する旨み、熟成による甘みが濃くなるが、酸が爽快さ
を与えながら切る。50度、柔らかさと弾力を感じる。また、酸がコクを与えるので味に深みが
出てくる。切れも良し。60度、若さのある酸により少し酸っぱい感じが加わり、熟成した味わ
いと新しいコンビネーションを見せてくれる。
 1800ml 9720