睡龍H18BY生もと純米吟醸
  久保本家酒造 奈良県

●ようやく味が開いてきた
 山田錦アキツホ50%、7号酵母、Alc.15〜16%
 薄い煎茶色に色付いている。微かな吟香を覆い隠すように、黒糖とヨーグルトの混ざった香りや、ほのかに醤油煎餅に近い香りがする。初め焼きプリン+黒糖のような甘味があるが、酸の広がりとともに辛口へと変化する。そして米エキスの旨味と昆布出汁の旨味が現れる。まだ少し渋味があり、ようやく味が開いてきたといえるだろう。余韻には甘さのない卵ボーロのような味わいがある。
(お燗) 40度、出汁様の旨味が前面に出てくる。酸味もはっきりし、渋味も強い。50度、酸と旨味の一体感がある。シャープだが深みが出てくる。渋み少ない。60度、甘酸っぱさの後に、ほんのり旨味が現れる。そして渋みで終わる。
 1800ml 5000