●杯を重ねるたびに新しい旨さ
雄町65％、601号酵母、Aｌｃ.15.6%、日本酒度+6.0、酸度2.9、アミノ酸度3.1
黄色っぽいが熟成で特に濃くなったという印象はない。味噌、パウンドケーキの香りにスパイシーさが加わる。味わいに濁った感じはないが、一言で言うならば複雑な味わい。高い酸味と米の旨味が絡み合い柑橘系の味わいもわずかに感じる。その奥には熟した甘みも眠っている。味切れの際、オレンジにあるような苦みをちらりと見せる。これだけ複雑な味わいなのに「重い」という感覚が皆無なのには驚きである。
（お燗） ４０度、酸がシャープになり透明感が増す。その分少しふくらみがなくなる。
５０度、柔らかさが現れ、弾力を感じる。旨味膨らむが、味切れはよく辛口。６０度、旨味、甘味が増し、味わいに密度のある厚みを感じるようになる。裏方に回った酸が味切れもよくしてくれる。
１８００ｍｌ ３１５０円
