「睡龍」生もと純米酒火入れH15BY
  久保本家酒造 奈良県

 加藤克則 作
●いろんな蔵の良い所が頭に浮かぶ…。
 生もとというより純米吟醸生貯蔵酒のような香りが先に上がってきます。
その次に、乳酸醗酵した香りが感じられます。
 まず、口に入れた時の第一印象は「おや?森喜でみたような・・」でした。
弾力性のある旨味、+9.5だというのに辛さよりも旨さがはっきり感じられる。それ程渋いとは感じませんでしたがから、今でも飲めます。しかし、今飲んでしまうのはもったいないとも思えます。熟成によって「掛け算」的に味が加わっていくこと間違いなしです。熟成で味が加わっても、決してひつこくはならない。
 舌触りよくとてもすべる酒。
【水割り】 酸が立つことなく、楽に飲める。・・・飲み過ぎるかも。味は薄くなるが、概ね印象は変わらない。
【お燗】 丁度良い味の濃さ。充分に唾液と混ざると木質を連想させる味わいが出てくる。森喜のH14BY生もとを思い出した。
【水割り燗】 米の旨味を連想する香り。ひつこくない味わいでいくらでも飲めそう。
 こちらは日置桜H13BY復刻ラベルを思い出した。
山田錦が滑らかさ、アキツホが柔らかさをだしているように思う。
 1800ml 3000